コミュニケーションに大切なもの【ラポール】
ラポールというのは
認め合える
信頼し合える
尊敬しあえる
関係のことを言います。
どれがが欠けていてもよくないのです。
考えてみればわかりますよね。
信頼できるけど尊敬できない人って?
信頼できるけど尊敬できない人って?
そもそも認められない人って?
なんだか長期で関わっていたくない人ですよね。
自分自身がとても無理している関係にも思えます。
そのラポールがなければコーチングは機能しないと言っても過言ではありません。
コーチ養成講座でもラポールを作れるコーチを育成するように努めています。
自分をどれだけオープンにできるかどうかということもラポールには必要になってきます。
自分のことを開示できない人は、お相手と上手にラポールを築くことができません。
チームの中で本音や愚痴を言え合えることが理想的な関係性を構築できるとはいうものの・・・。
これはなかなか難しいところですよね。現代の会社組織や社会の良しとすることの中ではなかなか上司に愚痴や本音をいうのはハードル高めです。
そこで直接上司ではなくコーチが入るわけです。1on1のミーティングを行いながら、スタッフとラポールを築き、そのスタッフが一番伸びるであろう方法を上司と一緒に探っていきます。
企業にコーチを入れるという英断をされる経営者の方って本当に素晴らしいと思います。スタッフの育成を大切に考えてくださっていなければできないことだからです。
たとえ、転職されて今の会社を辞められたとしても立派な社会人として頑張ってもらいたいという想いが人材育成計画に入っています。
私はコーチングの普及活動をしていますので、最終的には役職者の方々がコーチングをできるようになっていかれるのが理想です。
プライベートな相談にも乗れるようなラポールを構築していくことが組織を強くするからです。
弱いところを出し合える関係があると、協同していくことが多くなるからです。
奇しくも、岸田内閣総理大臣が所信表明で 「早く行きたければ一人で進め。
遠くまで行きたければ、みんなで進め。」
ということわざを引用されましたが、企業は長く続いていくことを考えていかなければなりません。
私たち人間にはいろいろな特徴があります。例えば戦略的にアグレッシブに動く人、ゆっくり周りを見ながら石橋をたたいて渡る人。
いわゆる「仕事ができる」タイプの方ばかりではありません。
けれど、実は「仕事ができる」タイプが集まっても、チームとしての機能はうまく運ばないことが多いというのはよくあることです。
リーダー的な人がいて、サポートする人がいて緻密に計算する人がいて、明るく場を盛り上げる人がいる。
というようにそれぞれの立ち位置でそれぞれのチームを盛り上げることができるチームが、継続的に能力を出せるチームに変わっていきます。
ここにも「自分とは違う個性の人を認め、尊敬し、信頼でできる」というラポールがあってこそ。
実はご家庭の中でもラポールを感じられない方はいらっしゃいます。お家に帰りたくないという方は家がラポールを感じられない場所なのです。
コロナ禍で今までとは違ったライフスタイルに変わってきている今だからこそ、
この家族が集まる時間をラポールを作り上げる時間と捉え、さらに強い家族の絆が生まれればと思います。
企業でも同じですね。
良いチームワークが育ちますように。